
こんな時間だからこそ書き逃げ 修羅場って言うか、俺としてはホントに不可解な出来事 オカルトとも悩んだが、一応家庭のことだからこっちに書いてみる 違ってたらスマン かなり現実味のない話だし、俺自身も何でそうなったのか分からない だからネタに見えるだろうけど、俺だってネタだって思いたいし、最初はドッキリか何かかと思ったくらい だからこそ、俺にとっては超ド級の修羅場だった 数年前、気が付けば俺は結婚してた
少し前の話。 人生何があるかわからない。 話は遡る事三年前。 桜が開花しはじめたころ、俺は自殺を考えていた。 大した理由ではないが、失恋、借金や勤めていた会社が倒産した事が重なって全てに失望していた。 コミュ障で友人もあまりおらず、両親ともほぼ絶縁状態にあったので一人部屋に閉じ籠る毎日だった。 手元に残った幾ばくかのお金で最後に美味しいものを食べようと思った。 一万と数千円…出来る限りの贅沢をしようと考えた。最後の晩餐。 当時ホントにそう考えていた。 とりあえず近場にあったすき家でかなり食べた。 贅沢とは程遠いが、極限まで減っていたお腹を満たした。 それからどう死のうか考えていた。 ただ一つ心残りはしばらく会ってなかった田舎のばぁちゃんだった。 就職してから数年。 仕事にかまけて会ってなかった。最後に会いたかったが、手元にあったお金じゃ地元に帰れる額では無く… 悶々としていたが幸いにも(?)テレビなどの家財道具を質に入れ地元に戻れる額のお金を手にした。 その晩に夜行バスに乗り数年ぶりに地元に帰った。
「もうやめたくなりましたか?」 と後輩の声がした。咄嗟に反応できず彼女の顔を見返すと、ひどく不安そうな表情をしている。 最初に視界に入ったのは緑色のフェンスと、その向こうの道路、そこに舞う桜の花びらだった。 俺たちふたりは、どうやら一緒に昼食をとっていたらしい。 後輩の膝の上にはコンビニのレジ袋が置かれていて、彼女はその中からサンドウィッチを取り出しているところだった。 何の話をしていたのかは思い出せない。彼女の切羽詰まった表情を見るに、大事な話をしていたのかもしれない。 俺は一瞬とまどったが、それでも思い出せないものは仕方がないと割り切り、適当にごまかすことを決めた。 「いや」 曖昧に返事をすると、後輩は眉間に皺を寄せる。怒るというよりは訝るような仕草だ。何かしくじったのかと考えたが、それならそれで構わない。 適当にごまかしておけば、大抵のことは問題にならない。要するに、どれだけ上手にごまかすかが問題なのだ。